犬を飼ったのなら、わんこにシャンプーしてあげる必要があるのはご存知でしょうか?
さらに、犬のシャンプーの頻度はどれくらいなのか、シャンプーのやり方はご存知でしょうか?
ほかにも、犬に使用するシャンプー洗剤は人間用か?犬用か?どちらとするべきか悩んでいませんか…?
この記事では、わんこのシャンプーの必要な理由と頻度ややり方、シャンプー洗剤の選び方、シャワーでビックリさせないコツなどを解説いたします。
■犬のシャンプーとは?
犬は毛のあるところに汗はかかない動物です。
しかし、汗はかかなくても皮脂やホコリにより毛が汚れてきます。皮脂で毛が汚れてくると毛触りが少しベタベタしてきます。それから、毛と毛がまとまるようになり、ゴワゴワした感触になってきます。
そこで、犬の毛について汚れを落とすために、水(ぬるま湯)で洗い流すことをします。この時に水(ぬるま湯)だけで洗うよりも、シャンプー洗剤を使って泡立てて洗うほうが汚れがすっきり落とせ、毛の仕上がりがふんわりサッパリになります。
これが犬のシャンプーのやり方ですが、基本的には人間の頭髪のシャンプーとほぼ同じです。
ただし、シャンプーに使う洗剤は、犬用のものを必ず使うようにします。
この理由は、人間用のシャンプー洗剤は、人間向けの薬品や添加物が入っていて犬には良くないものだったり、弱酸性が犬の皮膚には合わないなどの理由が挙げられます。
■犬にシャンプーは必要なの?
そもそも野良犬はシャンプーなどしないのに、どうしてペットの犬はシャンプーが必要なのでしょうか?
犬がシャンプーする理由は、皮膚のトラブルや病気を防ぐ等のわんこ自身のためと、わんこと接する飼い主が気持ち良くわんこに触れられるようにするためと2つの理由があります。
これらの理由が犬がシャンプーする理由です。
ペットとして犬を飼っているのであれば、やはりシャンプーは必要だと言えます。
■犬のシャンプーに必要なもの
犬のシャンプー洗剤
犬のシャンプーに使うシャンプー洗剤はどのような製品を使うべきかというと、犬用にすべき、という意見がある一方で、人間用にすべき、という意見もあります。どちらにするかは飼い主が判断すべきことですが、わんこのためになる考え方を整理してみます。
まず、犬用のシャンプー洗剤を選ぶ場合のポイントをまとめてみました。
- 原材料の記載のない製品は避ける。
→犬用シャンプーは原材料を明記する法律的な強制力がない。原材料の記載がないと、有害性が疑われる原料が使われているかどうか一切判断ができない。 - 価格が高価だからと言って安全とは限らない。必ず原材料を確認する。
- 無添加の製品を選ぶ。
- 薄めて使用する旨の指示がある場合は必ず従う。
次に、人間用のシャンプー洗剤を犬に使う場合のポイントをまとめてみました。
- 無添加、低刺激の製品を選ぶ。例えば、赤ちゃんでも使えるような製品を選ぶ。
- 犬に使う場合は原液のまま使用しない。水で薄めて使用する。原液では犬の皮膚には強すぎる可能性があるので水で薄める。犬は全身毛で覆われているため、少量の洗剤でも泡出つ。
犬用のシャンプーと人間用のシャンプーのどちらにすべきかというのは、あまり神経質に考える程ではないようです。
結局、犬用であっても人間用であっても、その製品が信用できるか?というところと、使ってみて、わんこの皮膚に合っているか?という点を抑えれば選び間違いはない、ということです。
なぜなら、我が家では、犬用シャンプーを10年以上使っていますが、シャンプーの後に皮膚のトラブルなどは生じていない、という事実があります。
同様に、人間用シャンプーを10年以上使っていて問題ないわんこ達もいるのです。
犬用にしても、人間用にしても、製品の選び方・使い方を間違えさえしなければ、シャンプーによる皮膚トラブルは起こらない、ということです。
ちなみに、我が家で使っている犬用シャンプーは以下のものです。
犬用のバスタブ(なくてもOK)
シャンプーの最中に、動き回るわんこの場合、犬用のバスタブの中で洗ってあげるほうが、簡単な場合があります。
タオル(体を拭くため)
床に敷くバスタオル1枚、体を拭くフェイスタオル1枚(犬の大きさにより調整する)
ドライヤー(人間用のもので大丈夫です)
濡れた毛を完全に乾燥させるために、ドライヤーを使います。
■犬のシャンプーの頻度
犬の毛は皮脂やホコリで汚れていきます。ただ、皮脂汚れの進み具合には個体差があります。
なので、わんこの体を触った感触でベタベタ、ゴワゴワしてきたら、それはシャンプーが必要なサインです。
うちはミニチュアダックスの多頭飼いでそれぞれ個体差はありますが平均すると1か月に1回の頻度です。
もうひとつのシャンプー時期を示すサインは、わんこの仕草でわかる場合もあります。
次のような仕草を犬がしたらシャンプー時期かもしれません。
- 体を痒がって、ひっくり返って背中を床にこすりつける。
- 前足の毛をペロペロ舐め続ける。
■犬のシャンプーのやり方
自宅でも出来る犬のシャンプーのやり方を紹介します。
準備
シャンプー飼い主さんの格好はびちょびちょに濡れても平気な格好にします。
シャンプーする場所は、大型犬の場合は浴室、小・中型犬の場合は、洗面台か浴室になると思います。
全身が濡れるとブルブルと勢いよく水を払う癖のあるわんこの場合は、浴室がおすすめです。
洗い終わった後のことを考えて、脱衣場の床にタオルを敷いておきます。
全身を濡らす
わんこの全身をぬるま湯で濡らしていきます。水だと冷たすぎ、人間のお湯の温度だと熱すぎる場合があるので、ぬるま湯にします。シャワーの温度の目安は夏は35℃、冬は40℃くらいです。
一番最初は足やお尻の辺りからシャワーを当てていきます。
わんこをビックリさせないコツは、水圧を抑えめにすることと、シャワーヘッドをピッタリ肌につけてしまうことです。
ヘッドを肌にくっつけるとシャワーの水圧があまり感じられないので、シャワーの苦手なわんこに使えるコツです。
顔を濡らす時は、目、鼻に水が入らないように慎重にやります。特に鼻に水がかかると犬としては溺れたような状態になるので鼻は特に注意します。
やり方のコツは、左手で鼻先の下を持ち上げて鼻を上に向かせると同時に、右手でシャワーヘッドを持ちつつ、シャワーからのお湯をいったん右手の手の平で受けて、圧力を弱めてあげてから顔にかけると嫌がられないことが多いです。
目に水をかけても大丈夫です。自分から目をつぶってくれます。ただし、鼻にだけは絶対にお湯がかからないようにしなければいけません。
なぜなら、この↓状態で、鼻のみで息をしているため、鼻にお湯がかかると息ができなくなってしまうためです。
シャンプーで洗う
全身がまんべんなく濡れたら、シャンプーをつけて泡立てて洗っていきます。ここでも目と鼻にシャンプーの泡が入らないように注意します。
汚れが溜まりやすい部位である、足の指の間、爪と皮膚の境目、などは入念に洗います。
すすぐ
シャンプーで洗い終わったら、シャワーですすいでいきます。
すすぐ順番は頭、背中、尻尾、足と、上から下の方向ですすいでいきます。
下からやってしまうと、せっかくきれいになったところの上をすすぐと、再度下もすすがないといけなくなってしまうためです。
顔をすすぐときにも、先ほどと同様に、鼻からお湯が入らないように細心の注意を払います。
タオルで拭く
すすぎ終わったら、タオルで拭いてあげます。犬の皮膚にとっては、ドライヤーよりもタオルでの乾かす方が望ましいです。なぜなら、ドライヤーだと必要以上に皮膚から水分を奪ってしまいやすいためです。
ドライヤー
タオルで拭いたら、ドライヤーで乾燥させます。犬の毛の場合は、自然乾燥よりもドライヤーでブラッシングしながら乾かす方が、仕上がりがふんわりサッパリとなるので、ドライヤー乾燥がおすすめです。
ただし、あまり長時間ドライヤーをかけると、皮膚の水分を奪ってしまい潤いがなくなりますので、短時間でササっとやることをおすすめします。
まとめ
- 犬も定期的にシャンプーで洗ってあげる必要がある。
- 頻度は1ヶ月に1回が目安。個体差があるため、愛犬の毛や皮膚の状態から判断する。
- シャンプー洗剤は、犬用にしても、人間用にしても、製品の選び方・使い方を間違えさえしなければ、シャンプーによる皮膚トラブルは起こらない。