犬がドッグフードを食べないのは「わがまま」なのか?

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わんちゃんが今までずっと食べていたドッグフードを突然食べなくなる、という事があります。

犬にとって「食事」は「お散歩」と並ぶ待ちに待った楽しみであるはずです。ところが、いつも食べていたドッグフードを食べず、見向きもしない、・・・となると、なぜ?なのか、どうすればいいのか?途方に暮れてしまいます。

この記事では、わんこがドッグフードを食べないことが果たして「わがまま」なのか?ほかに原因があるのか、加えて対処方法について解説しています。

■ドッグフードを食べなくなる原因

1.病気や歯の問題で食べなくなる

犬にとっての「食事」1日の中で最高にテンションが上がり、最高に楽しい時間です。
病気が原因でドッグフードを食べないケースでは、これまでの経験上、具体的に以下のような病気がありました。

  • 膵炎
    膵炎は、消化酵素を含む膵液を分泌する臓器ですが、膵液の分泌がなんらかの異常をきたし、膵臓自身が膵液によって損傷を受けてしまう病気です。腹痛がひどいと考えられ、ごはんの支度をはじめても、ぐったりした様子で元気がない場合があります。
  • 腎臓の病気
    腎臓は体中の血液をろ過し不純物をおしっことして体外に排出するための臓器です。腎臓になんらかの障害が発生すると犬の食事に対する嗜好が大きく変化し、食べなれたフードを食べなくなることがあります。

病気が原因でドッグフードを食べないケースは、同時に元気がない、ぐったりした様子がある、などが見られます。このような場合は様子を見ずに、すぐに動物病院にかかることをおすすめします。

我が家のわんこが膵炎になったときの様子をこちらの記事で解説しています。

2.歯のぐらつきで食べなくなる

犬のドッグフードは思った以上に固いです。これは水分を極力含まないようにしているためですが、
歯石による歯の劣化や、老化によって歯がぐらついているために、食べたくても食べられないケースです。

歯がぐらついているために、フードを口に入れて噛むと痛みがあり嫌なため、食べたがらなくなってしまうことがあります。

3.食べないと、おいしいトッピングが来るとわかっていて食べなくなる

わんちゃんがドッグフードを食べないときに、風味付けとしてやや高価なウェットフードをトッピングしてあげると即座に食べてくれます。

しかし、これを繰り返していると、いつものドライフードだけでは食べず、トッピングが来るまで食べなくなることがあります

わんちゃんがトッピング目当てで食べないケースです。この場合は、犬が「わがまま」で食べないケースに当たるかもしれません。

4.ドッグフード自体がおいしくない

犬も人間ほどではありませんが、味を感じる味蕾という組織があることから、味覚があると考えられています。それに人間以上に鋭い嗅覚があります。
ホームセンターで購入した割と低価格のドッグフードの場合、本来人間は食べない動物の臓器や脳、骨などが混ぜられており、味やにおいという点でドッグフードがおいしそうに感じないケースがあります。(原材料に○○○ミールと記載されていたら、それです。)

出されたドッグフードがおいしそうに感じないために食べないケースがあり得ます。人間でもおいしくない食事が毎回出てきたら、空腹に負けて何回かは食べてもその内食べたくなりますよね…

5.ドッグフードが体質にあっていない

犬にもアレルギー体質というものがあります。
うちのわんこの場合は、鶏肉アレルギー・小麦アレルギー・トウモロコシアレルギーを同時に持っています。なので、鶏肉・小麦・トウモロコシを原料に含むドッグフードは食べさせていません。もし、食べさせてしむと下痢や皮膚の痒みといった症状がでます。
わんこ自身がドッグフードを食べると下痢や痒みが出ることがわかってしまい、食べなくなるケースがあります。

6.隣の子のフードのにおいが気になって食べなくなる

多頭飼いの場合で、年齢や体質によって、わんこによってドッグフードを違うものを与えているケースがあります。このとき、隣の子が食べているドッグフードのにおいがおいしそうで気になってしまい、隣の子のフードを食べたくなってしまうことで、自分のドッグフードを食べなくなることがあります。この場合は、犬が「わがまま」で食べないケースに当たるかもしれません。

■原因別の対処

上記で挙げた原因別に、対処について解説していきます。

1.病気や歯の問題で食べなくなる

病気を治すことが先決です。病気が治れば、いつも通りにドッグフードを食べてくれるようになります。ただし、腎臓の病気は治りにくいため、腎臓病の場合には根気よく付き合っていく必要があると思います。腎臓病(腎不全)でドッグフードを食べなくなった場合についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

2.歯のぐらつきで食べなくなる

歯を抜く手術することを検討しつつ、動物病院で診てもらうことをおすすめします。
基本的には手術で抜歯することになりますが、自然に抜けそうであれば手術をせずに待つという選択になるかもしれません。
犬は食べ物を噛まずに丸飲みしますので、歯がなくなってもドッグフードを食べることができます。

他の対処として、ドッグフード(ドライフード)をふやかして食べさせてみることも有効です。ドライフードのふやかすメリットや方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

3.食べないとおいしいトッピングが来るとわかっていて食べなくなる

4.ドッグフード自体がおいしくない

3.と4.は同じ対処方法になります。

3.と4.のケースはドッグフードそのものに食べたいと思わせる何かが足りないと想像できます。そのため、ドッグフードを変えてみることをおすすめします。
おすすめのドッグフードをこちらの記事で紹介しています。

5.ドッグフードが体質にあっていない

動物病院でアレルギー検査をしてみることをおすすめします。アレルギー検査は、血液による検査で、具体的にどのような食べ物にアレルギー反応を示すのかが数値として、反応の強弱がわかるようになります。

検査の結果をもとにして、強い反応を示す食材を避けてドッグフードを選ぶようにすれば、アレルギー反応を抑えることができ、結果的にドッグフードを食べてくれるようになるはずです。

6.隣の子のフードのにおいが気になって食べなくなる

時々、隣の子のフードを少量混ぜてあげることをおすすめします。

■まとめ

  • わんこにとって「食事」は「お散歩」と並ぶ最高にテンションが上がる楽しみのひとつです。
  • 犬はドッグフードを食べなくなる原因はいくつか考えられます。
  • 犬の「わがまま」で食べないケースは原因別にみると少数派になると考えられます。
  • 犬がドッグフードを食べない場合の対処はその原因によって対処も変わってきます。