犬が腎不全や腎臓病でフードを食べない場合の食べさせ方とは?

ドッグフード・食事

 

腎臓病・腎不全の症状のひとつとして犬の食が細くなったり、食べ物の嗜好(好み)が偏ったり変わったりします。そうすると、飼い主として困るのは、どうやったらわんこが食べてくれるのか?ということです。なぜなら、今までガツガツ食べていたドッグフードを、腎臓病・腎不全を起こすとぱったり食べなくなることもあるからです。この記事では、腎臓病のうちのわんこの食べさせ方を紹介します。

 

■犬の腎不全とは?

犬の腎不全とは、加齢の影響などによって腎臓の機能が衰えてしまう病気です。
腎臓は、主に体内の老廃物をろ過し、オシッコとして排泄するための大切な臓器です。腎臓は他にも体内の水分量を加減して血圧を調整したり、ミネラルバランスの調整なども行っています。
腎臓は、我慢強い臓器で機能が低下してきても体の調子はすぐには影響が出てきません。腎臓の70%が機能不全となり、機能している割合が30%程度になったとき、多飲多尿などの症状が表れてきます。
腎臓の構造は複雑で繊細であるため、一度悪くなったら治すことは難しいと言われています。

なので、現状以上に悪化させない処置や進行を遅らせる処置が行われます。

 

■腎不全の症状

腎不全・腎臓病の症状としては、腎臓の機能の約70%が失われたときから、飼い主の目に見える症状が出始めると言われています。最初は、水を良く飲む、よくオシッコをする多飲多尿が症状として現れ始めます。

それから、口臭のニオイがひどくなります。口臭がオシッコのアンモニア臭のようなニオイになります。

そして、食欲がなくなります。食欲がないだけでなく、食べたいものの嗜好が毎回変わりったりします。
ある日突然、今まで食べていたドッグフードをぱったり食べなくなります。そして、フードの代わりに好物の鶏のササミ肉を与えると何回かは食べてくれますが、再度ある日食べなくなります。次は、カボチャやブロッコリーを食べますが、また数日後に食べなくなります。次は、犬用のトッピングパウチを食べますが、また数日後には食べなくなります。そして、もう食べないだろうなと思っていた最初のフードをあげると食べることもあるのです。

こうなると、毎回毎回のごはんで食べるものが毎回変わります。
飼い主でもわんこが、何を食べるか予想できませんので、探り探りです。
腎臓病の食の嗜好の変化は本当に繊細です。同じササミ鶏肉であっても、前日に茹でたササミを冷蔵庫で保存しておいたものと、茹でたてのササミでは、飼い主的にはどちらも同じササミですが、わんこにとっては別物らしく、冷蔵庫のササミは勢いよく食べてなくなってしまったので、追加で茹でたものを与えると食べなかったりします。

なお、鶏のササミは、鶏肉のムネ肉を2cmくらいのブロックに切り分けて、お湯で茹でたものです。この大きさでは、ミニチュアダックスには大きいので、食べさせる前にさらに手でほぐしてから食べさせています。

 

■食べないとどうなるの?

食べないと当然ながら痩せていきます。生命を維持するために食べなければ、自分自身のタンパク質を溶かしていくので痩せてしまうのです。

 

■腎臓の療法食は?

腎臓病・腎不全の治療としては、療法食という腎臓病・腎不全の進行を緩和すると言われているドッグフードに切り替えるという方法があります。
しかし、結論を先に言ってしまうと、この療法食はあまり意味がないケースがあると考えています。むしろ、積極的に腎臓病の療法食は与えない方がよいケースもあり得ます。

腎臓病・腎不全の療法食ドッグフードは、低タンパク質・高脂肪を基準として作られています。これは、タンパク質を取りすぎると血液中の老廃物が増えて腎臓のろ過機能がダメージを受けてしまい腎臓病・腎不全を悪化させてしまうからと考えられているためです。

たとえば、ROYAL CANIN の「腎臓サポート」というドッグフードの成分を見てみると、たんぱく質が12%なのに対して、脂質が16%となっています。

※腎臓病の療法食は、たんぱく質が低め、脂質が高め、100g のカロリーが高めになるように作られている。

しかし、近年の研究では、タンパク質の制限が腎臓病・腎不全の進行を必ずしも阻むものではないということがわかってきました。むしろ、タンパク質を摂取したほうが腎臓病・腎不全の進行の妨げになるという研究結果もあります。これらの研究結果は人間に対するものですが、低タンパク制限の経緯が人間から犬に展開されてきたように、今後は犬にも適用されていくように思います。

タンパク質制限の有効性に関する詳細な評価は、日本医療機能評価機構という、医療機関の機能を学術的観点から中立的な立場で評価する第三者機関のガイドラインが参考になります。

つまり、低タンパク質・高脂肪を基準として作られた療法食は食べさせなくていいケースもあるのです。

さらに、療法食の問題点は、タンパク質を制限している代わりに、一定以上のカロリーを摂取させるために脂肪分が高めになっている点です。脂肪分が高いと今度は膵臓機能を痛め、膵炎になってしまう可能性が出てきます。

おまけにもう一つの問題点は、腎臓病・腎不全の療法食フードはあまりおいしくないみたいで、わんこが自分から積極的に食べてくれない、という問題もあります。腎臓の影響で食欲が落ちているところに脂っこい食べ物だったら…、人間でも敬遠してしまいそうなことは想像に難くないと思います。

以上の理由から、腎臓病・腎不全の療法食はどちらかというとデメリットの方が高くなってしまうと感じています。我が家のわんこの場合は、もともと膵炎があったため、腎臓病の療法食は脂肪分が高いため与えられませんでした。しかし、今は与えられなくて、むしろ良かったのではないかと思っています。

では、腎臓病の療法食ドッグフードがだめならどうすればいいのでしょうか?
我が家のケースでは、わんこが食べたいものを好きなだけ食べさせること、という答えに行きつきました。

 

■食べさせるための工夫

腎臓病のわんこは食の好みがとっても繊細になります。
我が家のわんこにやっている食べさせるための工夫を紹介します。

 

フィッティング方式

我が家のわんこの食事は、1日朝晩の2回です。毎回食べるごはんを決めるために次から次へと食べるものを探ります。だいたい試すのは、ドライタイプのドッグフード2種類、茹でた鶏ササミ肉、犬用のトッピングパウチ、スイカ、りんご、です。我が家のわんこの場合は、この中には必ず食べる物が入っています。

我が家のわんこが好んで食べていたトッピングパウチは、これ↓です。

パウチは毎回毎回封を切ってしまうと、食べない場合に大量に封を切ったものが冷蔵庫に保管されることになってしまいますし、古くなるとゴミになってしまいます。そこで、1つだけ封を切ったものをお試し用として置いておき、それで食べるか食べないかを判断するようにしています。

 

他の子が食べるなら食べる方式

口元に食べ物を持っていって食べなくても、他のわんこが食べているのを見せると、なぜか食べることがあります。
鶏ササミ肉の場合が多いですが、一度匂いを嗅いで食べなくても、他のわんこに与えて食べるところを見せると、なぜか食べだすことがあります。多頭飼いの方しか出来ない方法ではありますが、もしかしたら、他の子は犬でなく人間でも効果があるかもしれません(未確認です)。

 

わんこそば方式

ドライフードを1粒ずつ食べさせる方法です。我が家のわんこはミニチュアダックスで、もともとは狩猟犬です。わんこの目の前にお皿を置いて、ドライフードを1粒入れると、フードの動きを追ってそのまま食べてくれることがあります。食べ出したら、続けて1粒、また1粒と入れていくと食べることがあります。まるで、わんこそばのようなイメージです。
1粒でなくたくさん入れてしまうとなぜか食べないです。うちの子の場合は…

わんこそば方式のやり方(コツ)

うちのわんこのケースのわんこそば方式のやり方(コツ)です。

食べ出すタイミングは日によってマチマチです。すぐに食べ始めてくれる日もあれば、仕切り直して5~6回目に食べ始めてくれる日もあります。お皿はボウル形状のものを使い、お皿の形状に沿って滑るように(動きをつけて)入れてあげると、目でフードを追った勢いで「パクッ」と食べてくれることが多いです。

ちなみに、写真手前に見えているのは犬用の食器台ですが、これは他のわんこが近寄って来ないように置いています。

お皿には1粒ずつ「カラン、パクッ、カラン、パクッ・・・」のリズムでフードを入れていきます。

うちのわんこの場合、何の前振れもなく、突然食べるのがストップします。この↓ようにお皿から体を反らしたら、てくてくと歩き出し、ドッグフードには興味を示しません。

つまり、わんこそば方式で、いつまで食べさせるかというと、わんこが自分から食べるのを止めるまで、ということになります。グラムでいうと少ないときで20g、多いときで30g程度でした。

 

■まとめ

  • 犬の腎臓病・腎不全では食が細くなったり、食の嗜好(好み)が偏ったり変わってしまう。
  • 犬の腎臓病・腎不全の療法食ドッグフードは食べさせない方が良いケースもある。
  • 食べさせるための工夫として、我が家では、フィッティング方式、他の子が食べるなら食べる方式、わんこそば方式を活用して食べさせています。

 

 

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