犬にトマトを食べさせても大丈夫でしょうか?たいていは犬にトマトは大丈夫です。
トマトを与えるときの注意点やミニチュアダックスフントなどの小型犬に食べさせる場合のおすすめのやり方を解説します。
■犬にトマトは大丈夫?
犬にトマトを食べさせても基本的には大丈夫です。
もし、アレルギーに敏感な愛犬の場合では、少量から与えて、食べたあとの犬の様子を見るようにします。それは、わんこがアレルギーなどの体質でトマトを食べさせない方がいいのかどうかを判断するためです。
少量ではなくいきなり多量にあげてしまうと、体質と合わなかったときの症状が重くなってしまう可能性があるため、一番最初では少量にしておきます。
わんこに食べさせたあと、見るべきポイントは、
- 顔が腫れてこないか。
- かゆがったりしていないか。
- 吐いていないか。
- 下痢していないか。
- 元気、食欲がなくなっていないか。
を確認するようにします。
上記の症状がみられた場合は、トマトを与えるのは慎重な判断が必要となります。
■トマトの特長は?
トマトはいわゆる緑黄色野菜です。緑黄色野菜とは、厚生労働省の栄養指導によりβカロテンを可食部100g当たり600μg以上含まれている野菜のことです。ただし、トマトのβカロテン含有量は100g当たり600μgに満たないのですが、日本人が食べる量や頻度を勘案の上、緑黄色野菜に分類することになっています。
トマトにはビタミンAの元となるβカロテンが多く含まれています。ビタミンAは体の粘膜を健康に保ち、抵抗力を強化する働きがあります。他に、リコピンと呼ばれる活性酸素を除去してくれる成分を多く含んでいます。
トマトに含まれているリコピンは、加熱することで体に吸収されやすくなるという特長があります。
さらに、トマトの皮は実よりもリコピンなどの栄養成分が集まっていると言われています。
■トマトの食べさせ方
生で与える場合
- トマトを食べやすい大きさにカットします。
- 小型犬の場合は、ひとつまみ程度になるべく細かくカットします。細かくカットする理由は、あまり大きいと胃袋を刺激して嘔吐の原因になる事があるためと、より消化・吸収を促進させるためです。
細かくカットすると、カットしたときにトマトの種の柔らかい部分が崩れますが、これらはお皿で集めて最後になめてもらいます。 - あとは、直接与えます。
加熱して与える場合
トマトは加熱すると抗酸化作用が高いリコピンが体に吸収されやすくなる性質があります。なので、トマトを電子レンジで加熱したり、トマトを少量のお湯で煮込みスープを作って与えるなどの方法もおすすめです。
トマトだけを食べさせてもいいですし、フードにトッピングとして混ぜて食べさせるのもおすすめです。
■トマトの注意点
トマトを与えるときの注意点としては、
- ヘタは取る。
- 人間が食べるときのような塩での味付けはやらない。
- まだ青いトマトは「トマチン」という毒性のある成分が含まれている可能性があるため、与えない。
皮はどうする?
トマトの皮を犬に食べさせると消化されないまま便に出てくることがあります。しかし、皮の周辺は栄養成分が濃い目になっているので、食べさせたいのも事実です。
皮は細かくカットしていると、まとまって剥がれてきます。これをそのまま与えると大きくてあまり消化されないため、皮だけを小さくちぎって食べさせます。
■まとめ
- 犬にトマトを食べさせても大丈夫。
- トマトには、粘膜を健康に保つビタミンAの元になるβカロテンや活性酸素を除去するリコピンが豊富に含まれている。
- 食べさせ方は実も皮も小さくカットする。生でもいいが、加熱して与えるのもおすすめ。
- 皮は栄養が集まっているが消化しにくいので特に細かくする。