犬が吐く原因は?わんこが吐いたらどう対処するのか?

体調の管理

犬は人間に比べてよく吐く(嘔吐)すると言われています。

…とは言うものの、飼い主からすると突然、愛犬が急に嘔吐したら動揺してしまいますよね。

犬が吐く原因は、お腹がすきすぎてしまい吐くことから、なんらかの病気が原因で吐く場合まで実にさまざまあります。

この記事では、ミニチュアダックスフンドを多頭飼いしている経験から、わんこが吐いたときに原因として考えられることと、飼い主さんがどのように対処すれば良いのか解説しています。

わんこが吐くときの特徴

わんこが吐くときは、オエーと吐く前に前兆があります。
吐く直前になると、「オエッ、オエッ、オエッ・・・」と食べ物が胃から戻ってくるような音がします。その音がしばらく(10秒間程度)続くと、オエーーーーッと最後に口から吐き出した物(吐瀉物)が出てきます。このとき、必ず吐瀉物が出てくるわけではなく、口からは何も出てこない(何も吐き出さない)場合もあります。

うちのダックス犬の場合は、オエッ、オエッ、オエッ ・・・オエーーーーッ(物が出てくる)を
2回繰り返すことが多いです。
なので、1回吐いた場合は、すぐにもう1回吐くかもと考えて、下に受け皿を置いたり、口を拭くためのティッシュペーパーを準備したりしています。
ただし、必ず2回続けて吐くわけではなく、1回だけの場合もあります。

わんこは嘔吐により吐き出したものを、そのまま食べることもあります。

わんこが吐く原因

わんこが吐く原因として考えられることは多種多様ですが、これまでの経験上でよくあった主な原因を挙げてみます。

お腹が空きすぎて吐いた

空腹が度を過ぎると胃液を吐くことがあります。

ストレスで吐いた

お留守番で寂しさのストレスで吐くことがあります。

一気に早食いして吐いた

ごはんを一気に早食いしたために胃を刺激して吐くことがあります。

ごはんの粒のサイズが大きくて吐いた

ごはんの粒のサイズが大きくて飲み込んだあとに胃を刺激して吐くことがあります。

異物を飲み込み吐いた

木の枝や葉っぱなどの異物を飲み込み、異物が胃を刺激して吐くことがあります。

なんらかの病気や疾患により吐いた

なんらかの病気や疾病による影響で吐くことも考えられます。

愛犬が吐いた。飼い主さんはまず何を確認すべき?

愛犬が吐いたとき、飼い主さんはまず何を確認したらよいのでしょうか?

吐き出したものを確認する

吐き出したもの、吐き出たもの の内容(吐しゃ物)を確認します。

  • 血が混ざっていないか?
  • 吐いたものがドローッとして液状で緑色(黄色)していないか?
    緑色の場合は胆汁が出てきていると考えられます。
    胆汁は黄色の場合もあるようです。
    犬が「黄色い液体」を吐いた場合にはコチラの記事もご確認ください。
  • ごはんを食べてからどのくらい時間が経っているか?
  • 吐いたものの消化の進行度を見る。
    食べた物の形が残っている(未消化)か?食べた物の形がなく消化されているか?
    犬が吐いた物が未消化の場合はコチラの記事もご確認ください。
  • 吐いたものが胃液か?
    犬は胃液を吐くことがあります。胃液は白色~透明で少しドロッとした感じです。白い泡状になることもあります。
    犬が「白い泡、透明な液体」を吐いた場合にはコチラの記事もご確認ください。
  • 吐いたものに異物(木の枝等)が混ざっていないか?

わんこの状態を確認する

次に、わんこの状態を確認します。
確認すべきポイントは、

  • 元気があるか?ぐったりしていないか?
  • (吐いたあとで)食欲はあるか?
  • (吐いた前後で)普段と違う行動はないか?

⇒この時点で、ぐったりしておらず元気、食欲もあり、普段と違う行動もない場合は、あまり緊急の対処は要らない状態です。

そんなに心配が要らないケース

吐いたものが胃液(白っぽい)の場合は、原因が「1.お腹が空きすぎて吐いた」や「2.ストレスで吐いた」というケースです。吐いたあとの様子が元気と食欲があればそんなに心配は要らないケースです。

「3.一気に早食いして吐いた」「4.ごはんの粒のサイズが大きくて吐いた」という場合は、吐いた直後でも食欲がある(ごはんを見せれば食べようとする)ことが多いです。食欲がある場合は、スプーンでゆっくりと食べさせたり、粒を砕いて小さくしたり、お湯でふやかしてごはんをあげて様子を見てみます。

「5.異物を飲み込み吐いた」は異物が口から出てきてしまえば回復していきますから、吐いたあとの様子が元気と食欲があれば心配は要らないケースです。

ただし、上記のケースと合致していても、しばらくして元気がなくなってきたり、再び嘔吐してしまうようなケースは注意が必要です。

動物病院に行くか、電話で相談した方がよいケース

  • わんこが吐き出したものに血が混ざっている場合
  • 吐いたものがドローッとして液状で緑色(黄色)している場合
  • ごはんを食べてから結構時間が経っているにも関わらず、消化されていない場合
  • 血便や下痢もしている
  • 嘔吐を繰り返す
  • 元気、食欲がない
  • 普段と違う行動をしている(眠らない、よく飲水する、など)

これらのケースでは原因が「6.なんらかの病気や疾患により吐いた」という可能性が考えられます。吐いたあとのわんこの様子がぐったりしていたり、普段と違う行動(床をしつこくペロペロなめる、歩き回ってなかなか寝ない、等)が見られる場合は、動物病院に行くか、電話して指示をもらうことをおすすめします。

動物病院でよく聞かれること

わんこが吐いた場合によく聞かれることは以下の通りです。

  • 吐き出した物(吐瀉物)の色、形状はどのようだったか?
  • 吐く前の最後のウンチ、おしっこはいつだったか?

まとめ

わんこが吐く原因として経験上考えられるのは次の通りです。

  • お腹が空きすぎて吐いた
  • ストレスで吐いた
  • 一気に早食いして吐いた
  • ごはんの粒のサイズが大きくて吐いた
  • 異物を飲み込み吐いた
  • なんらかの病気や疾患により吐いた

以下のようなケースは、そんなに心配が要らないケースです。

  • 吐いたものが胃液(白っぽい)の場合
  • 吐いた直後でも食欲がある(ごはんを見せれば食べようとする)場合
  • 異物が口から出てきた場合

上記の場合で、吐いたあとの様子が元気と食欲があれば心配は要らないケースです。

逆に動物病院に行くか、電話で相談した方がよいケースは、

  • わんこが吐き出したものに血が混ざっている場
  • 吐いたものがドローッとして液状で緑色(黄色)している場合
  • ごはんを食べてから結構時間が経っているにも関わらず、消化されていない場合
  • 血便や下痢もしている
  • 嘔吐を繰り返す
  • 元気、食欲がない
  • 普段と違う行動をしている(眠らない、よく飲水する、など)